やさしいのと傷つきたくないという考えは表裏一体

「自分と一緒にいるとあなたを幸せにできないから別れよう」

こんな感じで別れ話を切り出された経験はありませんか?いかにも相手のことを思いやさしい言葉をかけているようです。しかし理由なく別れ話を出すわけにはいかないため、やさしい体を装うために取り繕った言葉です。

このような発言をする人は既婚者であり不倫関係の場合が多いです。妻子がいるため関係を続けたとしても将来がない。そのため別れた方がよいという発言だと思いますが、そもそも妻子がいたのは付き合う前からわかっていたことで、それを今更別れの理由にするというのも普通に考えればおかしなことでしょう。

このような考え方をする人(特に男性)は相手を傷つけないというやさしさではなく、自分が傷つきたくないから発言するのです。
誰だって悪者にはなりたくありません。「もう続けるのは無理だ」という別れ話を切り出せば明らかに自分が悪者になってしまうでしょう。このような曖昧な理由であたかも相手のことを考え、断腸の思いで決めた結果だという体を装うことで別れ話を正当化しているだけです。恐らくこのような考え方になっている人には話し合いをしたとしても解決はしないでしょう。

こちらが別れたくないという意思を示せば別れる結果にはなりませんが、そうなると都合のよい女となってしまいます。このような状況になる前に何かしら対処をすべきなのですが、こうなってしまった場合どうすればよいかを考えてみましょう。

まず相手の言っている別れの理由は一切考えないでください。所詮別れ話なんて真実とはかけ離れているもの。わかっているのは「相手が別れたい」と言っていることだけです。それを受け入れれば相手の思い通り関係は解消します。その後も会おうと思えば会える関係が作れるかもしれませんがそれまででしょう。では相手の要求を突っぱねた場合ですが、その時は別れずに今まで通りの関係を保つ形となるでしょう。恐らく以前よりもやさしくなるかもしれませんが、相手は別れたいという感情が残ったままだと思います。
このように考えると後者の方が関係も保てているため理想だと思いますが、この場合のちに関係が悪くなる危険性があります。

そのため中間点を狙っていきます。

別れないというのは前提ですが、以前のような関係ではなくもう少しライトな関係を続けるという形です。別れ話を曖昧にした上で関係も保つのです。相手の要求も受け入れたような感じですが、実際のところ交際は続いているというわけです。
別れ話も交際話も人間関係の中にある「交渉」です。つまり一方的なものは交渉ではなく脅迫になってしまいます。お互いの妥協点を見つけた上で相手が納得できる提案をする。それが恋愛を上手く続けていくポイントとなります。
こちらの要求があるのであれば、相手の要求も受け入れる。ギブアンドテイクという形が人間関係を構築する上で必要ではないでしょうか。
一方的に要求するのはただのエゴです。そうではなく相手のことも考えて発言すべきでしょう。

しかしこれは相手がこの条件を受け入れた場合の話。別れ話がエスカレートすれば理由なく別れを切り出されることになります。その時はごねるのではなく相手の言う通り別れた方が賢明です。
別れるのには何らかの理由があるわけです。別れの理由を1から10まで全て伝えてくれるわけではありません。そこがわからない状態で別れないように懇願しても結局は問題点が改善していないためまた別れ話に発展してしまうのです。別れたくないので相手の要求を飲まずに自分の要求を押し通そうとしがちですが、それをすると余計状況は悪くなります。結局のところこの問題は状況によって対処法が異なるということです。対処法を間違えればもう戻ることはありません。でも対処法があっていれば復縁の可能性は十分あるでしょう。しっかりと見極めてみてください。

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