人はできる限り自身の発言に同意を得たいと考えます。そのため反論をされると身構えてしまうのです。そのためビジネスの世界でもできる限り相手の発言には同意をする、もしくは同意をしたかのように見せつける必要があります。これをクッション話法と呼びます。
「お宅の商品は高いですよね」という質問に対し「いえ、うちの商品は安いですよ」という回答は好ましくありません。相手は同意を欲しているわけですからそこで拒否をすれば心象が悪くなります。
このような場合は「たしかにうちの商品は高いです。ですが…」という形でしかし(BUT)という返答の仕方がよいでしょう。
このように受け入れつつも拒否をするという話術がイエスバット話法というものです。
一枚クッションを挟み込みやんわり相手の問いかけを拒否する形です。
このようにすることで同意はしたが否定をしているという形をとり心象も悪くなくまたこちらの言い分を伝えられます。
ただこれは「しかし」という言葉が使われております。
人によってはこれを「否定」と考える方もいらっしゃいます。
上級のテクニックとしてイエスアンド話法というものがあります。
「たしかにうちの商品は高いです。実は…」この後の言葉は「しかし」と同じで良いのです。
「実は」と「しかし」全く違う言葉でありながらも、このように使い方によっては相手に悪い印象を与えずに伝えたいことを伝えられるのです。
ビジネスの世界ではすべてを相手に合わせるわけにはいきません。商売のためこちらの進めやすい状況を作らなければならないのです。これは恋愛においても同じことがいえます。
すべてを相手本位にしていれば、自分の気持ちも伝えられず思うように恋愛ができなくなるでしょう。
最悪な状況は「都合のいい女(男)」となってしまいます。主張を通す上で相手に悪い印象を与えないようにするこのクッション話法。
言葉の選び方次第でよりよい関係を築くことができるのです。言葉は人間だけが話せるものです。
これについてはちょっとしたニュアンスの違いで受け手への伝わり方は大きく変わります。とくにメールや手紙というのは相手の表情や温度というのが伝わりません。文章で思いを伝えるのが苦手ない人は直接会って話をするほうが良いでしょう。
会って話すのが最良ですが、文章でしか伝えることができない状況の方もいらっしゃいます。
その場合はその文章の書き方というのは注意しておくべきでしょう。