下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。ショットガンニングという手法

下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。
これを利用したのがショット・ガンニングという話法です。これは超能力者、予言などが主に使う話法ですが、単純に一方的に情報を伝え、その中から正しいものをピックアップしていくという形です。

最近では東日本大震災が起きてからというもの大地震が近々あると予言する人が増えてますね。あれだけ毎回予言していればいつかは当たるかと思います。普通に考えれば「まぐれ」となりますが、中にはそれを信用してしまう人もいらっしゃいます。もちろんこれだけで信用する人は少ないでしょう。信用させるためにはそれ以前のアプローチとそれ以後のフォローが必要です。

某有名人のデスブログというのもありますね。あれもショット・ガンニングに分類しても良いのではないでしょうか。もちろん本人はその気はないのだと思いますが、周りが囃し立てているわけです。このように周りがサポートに入ることで、真実ではないか?と錯覚を起こしてしまう人もいます。

ただ言い続けるだけではなく相手に錯覚させることもショット・ガンニングでは必要なのです。

予言をするためにはまずその人が予言者としてふさわしいのかということを相手にわからせる必要があります。これが「それ以前のアプローチ」となります。ここに関してはマルチプルアウトやコールドリーディング、場合によってはホットリーディングという手法を用います。相手にまずは信じさせる余白を作っておくのです。

続いては予言の部分に当たるショット・ガンニングです。これに関してもマルチプルアウトを交えて行います。

■明日あなたは良い出会いがあります。
■明日あなたは仕事で失敗するでしょう。

こんな感じです。仕事の失敗、良い出会いというのは非常に抽象的な表現です。その人次第ではありますがこのように複数の予言をしておけば何かに当たるだろうというわけです。
例えば出会いはあったが仕事は成功した。という回答だった場合、その出会いがあったおかげで仕事の失敗を回避できたという言い訳ができ、あたかもどれも正しい予言だったというように言えるのです。
このように一度に複数の情報を開示して、相手の反応を見つつあとで修正していく手法がショットガンニングという話法です。

それではこれを恋愛にうまく使えないか考えていきましょう。

予言者を名乗るとかだと非科学的でありまた胡散臭い感じになってしまうので、恋愛ではもう少し実践で使えるような形で考えようと思います。そのため未来を言い当てるとかではなくその人の性格や過去を言い当てる形を取るべきでしょう。
予言者と同様にマルチプルアウトやリーディング、そしてショット・ガンニングを利用して相手の過去や性格を言い当てます。

言い当てるという言葉は適切ではありません。
とりあえず思い当たる単語を羅列していきます。相手の反応を見つつ修正。その後もこれの繰り返しです。

相手がこのトリックに上手く引っかかってくれれば、「この人は私のことを理解している」という心理が働き、距離が近づくでしょう。しかし冷静な判断ができる人は「適当な話をする人」という印象しか持ちません。この手の話法は技術だけではなく相手の性格も考えなければならないのです。

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