人は禁止されるとそれを気にしてしまいます。
ただ理性という部分が働きそれを押さえてはいるのですが衝動に駆られ、つい禁止事項をしてしまう人もいます。
有名なのは鶴の恩返しですね。
あれも見てはならぬと言われたおじいさんが年甲斐もなくつい見てしまったというお話です。
あの時に鶴が「見てはならぬ」なんて発言をしなければおじいさんは見向きもしなかったのではないでしょうか。
このように禁止されるとそれに対し興味を抱くというのが人間の心理状態です。
それがカリギュラ効果というものです。この名前が付いた由来はとあるアメリカの映画「カリギュラ」によるものだそうです。
その映画は残虐なシーンがあり、ボストンで上映禁止となりました。
そのため興味を持ったボストン市民はわざわざ隣町まで行ったそうです。
このように禁止されるとかえって興味を持つ心理がこの効果となります。
これは一般社会にも浸透しています。
例えば本の袋とじなんかはまさにその心理を利用したものですね。
封を開けなければ見れないため、衝動に駆られて見てしまう。
恐らく袋とじになっていなければ興味すら示さないでしょう。
しかしあの形式にすることで中身を見たいという気持ちが生まれるのです。
テレビなどのモザイクやピー音なども相手の気を引く心理テクニックです。
禁止されると余計にそれを見てみたくなる、達成したくなるこのような感情が働きます。
これは希少性というものでもあります。
限定や制限をされるとそれが素晴らしいものなのではないかと錯誤してしまいます。
よくテレビショッピングなどで限定商品などで紹介されるあれはまさにこの効果を利用しているのでしょう。
この禁止されると余計にそれを実行したくなるというのは恋愛でも多くあります。
例えば親から結婚の反対をされるとそれに逆らいたくなり余計結婚したい気持ちが生まれるというのはまさにそれです。
これはロミオとジュリエット効果などと呼ばれております。
また復縁を目指す上で相手とよりを戻したいと言い続けていてもこの効果を考えると意味がないということがわかりますよね。
結局一度別れてしまった以上相手からあなたへの価値は失われているのです。
価値のないものを追い求める人はいません。相手の考えを読めばそのあたりはわかるはずです。
しかし復縁を考えている人はそのあたりを一切見ず、自分の欲求をただ満たすためだけに行動をしています。
それではいつまで経っても関係は修復できず、余計拗らせてしまいます。
重要なことはあなたの価値観を高めることです。恋愛といってもそれは一つの人間関係です。
また営業などとつながる部分があります。極めてドライな考え方をすれば、あなたは商品であり、自分自身を売る営業マンである。
商品価値がなければ売れず、営業能力がなければ例え良い商品だとしても買ってくれないのです。
商品を売るためには価値を高めること、もしくは価値が高いと相手が認識することが重要となるのです。
それらのことを考えればこのカリギュラ効果というのを発揮させられるのではないでしょうか。