アンカリング効果を使った失恋対処法

今なら50%オフという広告や創刊号は特別価格の310円というように値下げをしているCMなどを見ますよね。購入者からすれば販売価格を出せばよいのに販売元は「販売価格10000円、いまなら5000円」という書き方をします。

このような書き方をされると購入を検討している人は普段よりも5000円安いという考えから5000円得をしたと思ってしまうのです。このように基準値を見せるとそれが正当な基準でなかったとしてもそれをもとに判断するのがアンカリング効果というものです。

人はその基準を作ってしまうとそれをもとに判断してしまいます。
このような手法は記したような商売で多く使われております。

人間心理学を利用したマーケティングの一つです。
この言葉の由来は「アンカー」つまり船の錨のことで、イカリを下してしまうとそこから船が動かせなくなります。

人の心理状態も一度基準を決めてしまうとそこから動かなくなるといったある種の思い込みということです。

一度そのように思い込んでしまうと販売価格が操作されていたとしても値段は安くなっていると思ってしまいます。
子供のころに授業で習った「パブロフの犬」という条件付けと同じようなものです。
つまり人間にも条件反射のようなことが起こり、またそれは恋愛心理学でも利用ができるかもしれません。
というよりは男女の関係で比較的使われていることが多いかもしれません。

例えば合コンなどで人を集める際、自分よりも可愛い人がいた場合、それがアンカーとなります。
そこよりも高いか低いかで判断されます。逆にブサイクな人を連れていけば基準が下がるということです。
これは大学の実験でも結果が出ているようで、自分の彼女を採点する前にポルノ雑誌を見た人とそうでない人は採点が大きく違いがあったそうです。
雑誌を見た人の彼女の採点は低くなったそうです。

このように目の前に基準というものが現れると人はそれと相対して考えるということです。

例えば過去に告白をしてダメだったことがある人は、それが基準となり以降恐怖心からそのような行動に出れなくなる場合があります。
刷り込まれた記憶は無意識の中に残ります。これは条件反射の一つでしょう。梅干を見て唾液が出るのと同じようなものです。
この部分を変えなければ恋愛がうまくいかないという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?

ただこれを変えるのは潜在意識に残っているネガティブな部分を変えていかなければなりませんので結構苦労が必要です。
荒治療が必要な場合もあるでしょう。

恋愛に臆病になっているのであれば、同じような経験をすることで強くなれる場合もあるのです。
再度恐怖を経験することで徐々に慣れてくることもあります。
過去の嫌な記憶を上書きする形ができればその恐怖心というのも少なくなるでしょう。

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